初心者WordPress開設企画「My First WordPress」の3回目。今回は「サーバ」のお話です。WordPressでサイトを公開するにはデータを入れて管理する「サーバ」を準備する必要があります。初心者に最適なサーバ選びのポイントとおすすめのレンタルサーバをご紹介しますよ。
そもそもサーバってなに?
ども、とんじるです。ぶっひん。
「WordPressに最適なサーバ」の前に、まずはそもそも「サーバ」ってなんなのさ?ってお話からしてきましょう。 これからたぶんみなさんは、WordPressを使ってブログを公開していくつもりでしょう。 そのとき多くの方はパソコンを使って、記事を書いたりWordPressの管理をしたりすると思うんです。 パソコンはインターネットに直接つながって(多少雑な言い方しますが)ますから、サーバなんかわざわざ使わなくてもブログ公開できそうな気がしませんか? 実はできるっちゃできるんです。理屈の上では技術があれば。 ただ、ブログを公開するってことは、世界中からアクセスを受け付けるということですから、24時間365日、休まず稼働していることが必要なので、常時電源はONのまま。停電になってもすぐに復旧できなくてはなりません。 世界中には悪い奴らがたくさんいますから、あなたのパソコンからデータを盗もうとする奴らが送り込んでくる、ウィルスや不正アクセスから守らなければなりません。 常にインターネットからのアクセスをさばいていくには相当のパワー(演算能力)も必要です。 ね、パソコンではこんな負荷耐えられそうにないですよね。 だから自分のパソコン以外に、どこか安全な場所でデータを管理、保管して、インターネットにつないでもらう必要があるのです。 その役目を担うのが「サーバ」。もともとは「提供するもの」という意味をもつ専用のコンピュータのことです。テニスやバレーの「サーブ」とか「サービス」とかと語源は一緒ですね。 だからWordPressっていうのは、ソフトもデータもパソコンじゃなくてサーバ側に置くんです。 パソコンはサーバにアクセスして、原稿を書いたり管理画面で設定したりという「指示」だけを行います。 だからITの世界ではサーバに指示をするパソコンのことを「クライアント(依頼人)」っていうんですね。
サーバは「ホスティング会社」からレンタルする
じゃあそのサーバってやつはどこで買ってきたらいいんでしょうか? 昔は自分でサーバ調達してインターネット接続する人もそこそこいましたが、今はもうほとんどそんなことやる人いません。 高性能なサーバを数多く保有している「ホスティング会社」というところからサーバをレンタルして使うのがほとんどです。 今回も当然レンタルサーバで考えていくわけですが、でもサーバのレンタルをやってる会社はいっぱいあって、 いったいどこと契約したらいいんだろう?ということになりますよね? そこで初心者がWordPressを始めるにあたって必要なサーバの条件と、それにみあったサーバレンタルサービスを探そう、というわけです。
サーバ選びのポイント
それでは早速サーバ選びのポイントについて考えていきましょう。
リーズナブルな価格
レンタルサーバの価格はまさにピンからキリまで。下は無料(!)から上は数万円まで、実に幅広い。 WordPressブログを立ち上げるのであれば、ざっくりですが月額500円から1000円の範囲で考えればいいでしょう。 必要以上に大容量なプランに申し込む必要もなければ、安すぎるのも問題。 あまりに安いサービスの場合、設備投資が十分行われていないことも考えられますので、安いからといって飛びつくのは禁物です。
速度の安定性
Webサイトを見ていて「表示が遅いなあ」と感じることはありませんか? これはサイトの作りが悪いこともあるのですが、サーバ側に問題があることも多いようです。 レンタルサーバの場合は複数のユーザーでサーバ領域をシェアして使っていますから、自分以外の誰かのサイトにアクセスが集中したような場合でも、他のユーザーもそれに引っ張られて遅くなってしまうということがあります。 そのような場合に備えて、ホスティング業者では負荷の分散やサーバの補強などの対策を常々講じていくわけですが、このあたりの設備投資や技術力の差が速度の差になって現れるケースが多いようです。 最近では他のユーザーの影響を受けない「クラウド型」のサービスも増えてきています。 このように技術的には日進月歩の世界なので「速度が安定しない」サーバは技術的に古い可能性があります。 また設備投資という面では、最新のSSD搭載サーバを採用しているかというのも一つのポイントです。 SSDとはパソコンではかなり普及してきましたが、ハードディスクに変わる記憶媒体として注目されているものです。 処理速度がハードディスクに比べて圧倒的に速いのが特長ですが、容量が小さく高価であるため、従来サーバのような大容量を必要とする製品にはなかなか採用されてきませんでした。 しかし近年急速に普及してきているので、このSSD搭載のサーバを使っているということは、速度と設備投資に対し積極的だという証といえそうです。
複数サイトを持てるか
これからWordPressを始める方にとって、複数サイトを作るなんて考えもしないかもしれません。 でも、WordPressのよさはサイトを簡単に作れることですから、将来慣れてきたら、ぜひとも複数サイトの運営に挑戦してもらいたいのです。 たとえば最初は雑記ブログで始めても、アクセスの伸びる記事とそうでない記事とに別れてきます。 その場合アクセスの延びているジャンルに特化していき、他の話題は他のサイトを作ってそちらでやり直すことができます。 また、複数サイトを並行運用することでアクセス変動に対するリスク回避もできますので、アフィリエイトで稼いでいる人たちはおしなべて複数サイトを運用しています。 その時にサーバ側で対応していないとなんにもなりませんから、あらかじめ将来のことを考えて選定するべきです。 具体的にはサーバに設置できるドメインの数とMy SQL(データベース)の数。サイトひとつに対しこれらはひとつずつ必要になりますから チェックしておいた方がいいでしょう。
WordPress自動インストール
とんじるが使っているXserverなど一部のサーバでは、WordPress自動インストールの機能がついています。これは非常に便利なので選択肢のひとつとして考えてもいいでしょう。
独自SSL対応
「なんのこっちゃ」ですよね。 SSLとはインターネット上で通信を行う際にデータに鍵をかけて暗号化する仕組みです。SSL化されたサイトはURLの頭が「https://」とsがついているのでわかりやすいかと思います。さらにその前に鍵のアイコンが付いていればそのサイトは安心していい、という判断になります(このサイトも対応済みです)。 Googleは今後SSL化されていないサイトの評価を下げていくと発表していますので、SSL化への対応は必須といえます。 独自ドメインに対し個別にSSSL化をすることを「個別SSL」といって、オプションだと1,000円〜数万円かかることもあるのですが、無料で対応しているサーバもありますので重要な選択肢のひとつとなるでしょう。
おすすめサーバ一覧
とんじるがおすすめするのは以下の4つのレンタルサーバ。詳しくは下の方でご紹介していきます。
サーバ名 | Xserver | カラフルボックス | MixHost | スターサーバー |
---|---|---|---|---|
おすすめプラン | X10 | BOX2 | スタンダード | スタンダード |
初期費用 | 3000円 | 無料 | 無料 | 1500円 |
月額費用 | 900円〜 | 880円〜 | 880円〜 | 500円〜 |
無料期間 | 10日間 | 30日間 | 10日間 | 14日間 |
容量 | 200GB SSD | 150GB SSD | 150GB SSD | 100GB SSD |
ドメイン数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
DB数 | 50個 | 無制限 | 無制限 | 20個 |
バックアップ | ○ | ◎ | ○ | × |
エックスサーバー
エックスサーバーは多くのブロガーやアフィリエイターに支持されているサーバ。その魅力はなんといっても抜群の安定感といっていいでしょう。 その稼働率は99.99%。実際にとんじるも使っていますが全くと言っていいほどトラブルはないですね。 管理画面も非常に使いやすいので初心者にも安心。かなり詳細なWebマニュアルも用意されていて、困った時はメールや電話サポートにも対応。 WordPress簡単インストールも便利です。 価格や速度では他のサービスに譲る部分もありますが、トータルバランスでは間違いなく上位にランクされるサービスです。
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月額900円(税抜)から、高速・多機能・高安定レンタルサーバー『エックスサーバー』
カラフルボックス
カラフルボックスは2018年にサービスを開始したばかりの若い会社です。実績という面ではライバルに劣ってしまいますが、その分他社を研究し尽くしたスペックとなっています。その特長をひとことで言えば「災害に強い」サーバ。 関東と関西に別々のバックアップ用サーバを用意しているため、万が一地震等の災害があった際にもサービス停止のリスクが低いといえます。 またWebサーバには最新の「LiteSpeed」という技術を導入。これはまだあまり導入されているところがないため、高速化という面で有利です。 災害に強く高速。新進気鋭のレンタルサーバーとして期待されています。
月額880円〜 SSD 独自SSL ドメイン無制限 DB無制限 30日間無料 WP簡単インスト 最新高速化技術 チャット/メール
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MixHost
MixHostは最近ブロガーの間で「速い」と評判のサーバです。manablogのマナブさんが「アフィリエイトに最適」と太鼓判を押したことでも有名で、その効果もあってかよく名前を聞くようになってきました。 カラフルボックスやこのあと紹介するスターサーバーと同様の「クラウド型」サーバで、他のユーザーの影響を受けにくいという特長があります。 その一方、クラウド型のサービスは、トラブル時に原因を特定しづらいと言われているのですが、MixHostは99.99%の稼働率を誇っているので、安定性という面でも問題なさそうです。 カラフルボックス同様Webサーバには最新の「LiteSpeed」を採用。このあたりが速さの理由といえそうです。
月額880円〜 SSD 独自SSL ドメイン無制限 DB無制限 10日間無料 WP簡単インスト 最新高速化技術
スターサーバー
最後にご紹介するのはスターサーバー。2017年にサービスを開始したばかりの会社ですが、その特長としてあげられるのはコスパの高さ。月額500円〜という抜群の安さで、内容的にはSSD搭載サーバの採用、独自SSL無料、WordPress簡単インストールと遜色ない内容です。My SQL(DB)数が20個と他社に比べて少ないですが、アフィリエイトサイトを量産するような場合でない限り問題ないでしょう。 安く快適なサーバが欲しいという方におすすめです。
月額500円〜 SSD 独自SSL ドメイン無制限 DB20個 14日間無料 WP簡単インスト
月額126円(税抜)からのクラウド型高速レンタルサーバー、スターサーバー
本日のめるまえポイント(まとめ)
それでは今回のメルマポイント(まとめ)です。
エックスサーバーは従来型のサーバホスティング、他の3社はクラウド型のサービスです。実績で選ぶか最新技術で選ぶか悩みどころではありますが、どのサービスも評判はいいのでおすすめですよ。
次回はサーバの設定の話。いよいよ本格的に作業に入りますよ。
そんじゃまた。ぶっひん。
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